おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

世界から注目されたGtk4-tutorial

私のGithubリポジトリに世界からアクセスがあったことを書きたいと思います。

Githubは、プログラムやドキュメントを無料で保管、公開できるウェブサービスです。 また静的なホームページ(ユーザの投稿が無く、閲覧だけのウェブサイト)をつくることもできます。

私のレポジトリで一番の人気はGtk4-tutorial(gtk4 チュートリアル)です。 これはその名の通り、Gtk4のチュートリアル・ドキュメントで純粋なアプリケーションではありません。 (ただし、そのドキュメントをMarkdownからHTMLやPDFにするRubyプログラムが付随しています)。

Gtk4は1年半ほど前に正式バージョンがリリースされたGtk+3の後継バージョンで、現在のバージョンは安定版が4.6.6で開発版が4.7.0です。 Gtk4はLinuxのグラフィック画面の基本的なライブラリで、オープンソースで開発されています。 Gtk4はGtk3の冗長な部分がカットされて整理されただけでなく、先進的な技術(例えばディスプレイを制御するWayland)を取り入れ、機能拡張(例えばGtkColumnView)をしています。 Gtk3との互換性はありません。

Gtk4-tutorial

私は2年ほど前からGtk4を勉強し始めました。 Gtk4にはしっかりしたマニュアルがあるのですが、それを読んだだけではなかなか理解できません。 私も、Gtk4だけでなく、GObject、GLib、Pango、Cairoなどのドキュメントを行ったり来たりしてようやく理解できました。 その苦労から、初心者のための易しいチュートリアルを作ることは、とても意義あることだと思いました。

ところで、このチュートリアルはどのような人が必要とするでしょうか? 日本ではWindowsユーザが多く、LinuxのライブラリであるGtk4に興味を持つ人はごく少数でしょう。 それに対して、海外ではLinuxユーザがたくさんおり、Gtk4に興味を持っている人もたくさんいるはずです。 この状況から、チュートリアルは英語で書くべきだと考えました。

今のところ日本語に訳す予定はありません。 というのは非常に大きなチュートリアルなので、翻訳が大変だからです。 もし誰か日本語に訳してくれる方がいれば本当にありがたいです。 ぜひ、ご連絡ください。

自分の予想したとおり、このチュートリアルには世界からアクセスがありました。 多かった時期には1日に500〜600、現在では300〜400のアクセスがあります。 それに加え、237個のスターをつけていただきました。 スターをつけたユーザーを見ると、さまざまな国の人がいます。 最近は、リトアニアセルビアアメリカ、台湾、ドイツ、中国、インドなど。 スターだけでなく、イシューやプルリクエストもいただき、世界中のGtk4の学習者と交流できたことは、自分にとっての宝物です。

この記事で興味をお持ちになった方は、ぜひGtk4-tutorialをご覧になってください。