おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

アンコール遺跡群訪問記(14 タ・プローム)

タ・プロームの樹木

タ・プロームが人気なのは、寺院に樹木が侵食し独特の景観を生み出しているからです。写真ではちょっと分かりにくいかもしれませんが、寺院から大木が突き出しています。この樹はガジュマルです。ガジュマルは日本では沖縄に沢山ありますね。

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この写真を見ると、木の根が寺院の壁に食い込み、破壊しているのが分かります。ですから、この木は地中から生えたのではなく、壁の上から生えて、そこから根が下に伸びていったものだと分かります。おそらく鳥が糞を落としたときに、その中にガジュマルの種が混じっていてそこから生えてきたものと思われます。ここまで侵食してくると、ガジュマルの木を切ると更に遺跡が崩れてしまうので、どのように修復を進めるのかは難しいところです。

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この写真は回廊の中を撮ったものです。やはり中まで木の根が侵入してきています。

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この写真の場所は大変人気があります。木の根が一つではなく、複雑な形になっています。元々あった木に別の木が寄生しているのです。英語版ウィキペディアのタ・プロームによると、元の木はsilk-cotton tree(カポックの木またはパンヤの木)で、寄生している木は学名Ficus gibbosaという木だとのことです。現地ガイドさんは、ガジュマルにタラン(?)の木が寄生していると言っていましたが、タランの木というのが調べても良く分かりません。聞き違いだったかもしれませんね。

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この写真は、木の根の間から顔の彫刻が見えます。デヴァターでしょうか?偶然このようなレイアウトになったのでしょう。タ・プローム観光では、名所(?)のようです。

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