おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

チーム・バチスタの栄光


 

 「チーム・バチスタの栄光」、これは3年ほど前に出版された本ですが、遅ればせながら読みました。昨年の2月に映画にもなりましたが、まだそちらは見ていません。また、テレビにもなりました。映画、テレビはまだ見ていないので、新鮮な気持ちで先入観なく読むことができました。これ、絶対にお勧めの作品です。

 

 ネタバレを防ぐ意味で、大事なところを省略して、少しだけストーリーを紹介します。舞台は東城大学医学部付属病院で、対象となる事件は心臓手術の一つ「バチスタ手術」です。この手術の最中に患者が死んでしまいます。その死をめぐり、医療事故なのか、故意による殺人なのか、その謎を解いていく主人公の医師と強烈なキャラの厚生省役人のオモシロオカシイやりとり、最後の鮮やかな謎解き、一気に読み終えることのできる作品でした。

 

 この作品では、医療について、我々一般の人間の知らない現場の雰囲気や、人間関係など、楽しみながら知ることができます。専門用語も出てきますが、難しくはありません。それに、登場人物のキャラクターが強烈。一人ひとりの人物が文字を媒介にして、目に浮かんでくるように思えるほど、人間描写の優れた作品です。ここで、その登場人物について語れない(ネタバレしてしまうので)のが、残念です。

 

 このシリーズは現在4作あります。この作品が第1作になります。とても面白かったので、2から4作まで読んでみたいと思いました。