おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

楽園


 

宮部みゆきの長編小説「楽園」を読みました。先日読んだ「模倣犯」に出てくる、ライター前畑滋子が再び事件に挑みます。物語としては、前作とは独立したものですが、同じ登場人物が何人か出てきます。

 

ズバリ一言で感想を言えば、「模倣犯」の方が良かった悲しい悲しい悲しい

 

この作品の中には「サイコメトラー」という言葉が出てきます。これは、物体に残る残留思念を読み取る超能力のことです。この本では、対象が物体ではなく、人です。他人の過去の記憶を読み取ってしまう超能力のことを指しています。物語に出てくるサイコメトラーは少年です。そして、この少年はすでに交通事故で死んでいました。少年が描き残したスケッチブックとノートの中には、少年が知るはずのない事件の絵が描かれていたのです。果たして少年は超能力を持っていたのか?前畑滋子はその謎を追っていきます。そして徐々に真実が明らかになっていきますが、その先に恐ろしい事件が待っていました。

 

上下2巻で750ページ強あります。模倣犯に比べたら半分位ですが、それでも結構長いです。ガッツで読みきりましょう。