おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

千年の祈り

映画「千年の祈り」を観てきました。この映画は、全国で、東京の恵比寿ガーデンシネマと大阪の梅田ガーデンシネマの2館でしか上映されてないようです。札幌、名古屋、福岡では近日公開の予定だそうです。僕は、東京で観ました。

 

これは、2007年のアメリカ映画ですが、監督はウェイン・ワンという香港生まれの監督です。

 

中国人の老人が、アメリカに住む娘を訪ねてきます。娘は離婚して一人暮らし。年老いた父はそんな娘を心配して、世話を焼こうとします。娘は長くアメリカで暮らしており、父親の中国での生活とは全く異なります。娘は父親の世話が余計なお節介に思え、不機嫌になってしまいます。そのあたりのすれ違いに加え、娘の心の中には、中国で暮らしていた頃から口に出すことのできなかった父への不信感があったのです。そんな父娘ですが、それぞれの生き方は違っていても、誠実に相手を思う愛情がその心の底に横たわっていたのでした。

 

静かで、地味ですが、心温まる映画です。盛り上がりが欠ける面は否めませんが、描かれている中国人の老人の人間性が、そういうストーリーにはさせなかったのでしょう。アメリカの賑やかな映画、日本の人情ドラマ、そういう日常良く観る映画とは全く違うタイプの映画だと思います。

 

アメリカ映画ですが、中国語、ペルシャ語(たぶん)も出てきます。日本語字幕がやや少ないので、英語が分かったほうが理解しやすいかもしれません。しかし、それは必須ではないと思います。

 

なお、父と娘で観にいくと割引があるようです。会場にはそれらしき二人の観客はいませんでしたが・・・。