今日は本当に寒かった。「徒歩→電車→自転車」通勤の私にとって、それが本当に厳しかった。特に帰りは夜になって気温が下がった時間だったので、頬に当たる風が氷のように冷たい。皆さんの地方ではどうだったでしょうか。
さて、「流星ワゴン」は幽霊の運転するワゴンが主人公を乗せて、過去を旅するという、ちょっと思いつかない設定の物語です。幽霊というと、ひんやりと冷たい白っぽい姿を思い浮かべますねえ。でも、この幽霊は全然怖くない、むしろ心優しいハーティーな幽霊です。ついでにいうと、足もあるので、そんなにふわふわしていません。主人公は、もう死にたい、と思うほど打ちのめされていたのですが、幽霊たちと自分の過去を旅することによって、彼は救われるのでしょうか?果たして・・・
ということなんですが、私はこの本を読んで、カウンセリングを連想してしまいました。
例えば、
「ボクはもうだめなんだ」
「そう、もうだめなんだね」
「子どもはボクになつかないし・・・」
「子どもはそういうものだよ」
「妻にも離婚届けを突きつけられている」
「そういうことは、お互いに良く話し合ってみたら、結論を急がずに」
「とにかく、もう死にたいんだよ」
「いやいや、人生は長い目でみなくちゃね」
・・・・・・
というような調子の人生相談が、この本の流れなのであります。そういうことに興味のある人、例えば、カウンセリングとか教育相談とか、または、人生という哲学的対象を考察することに興味のある人には、ぜひ一読して、主人公に適切なアドバイスを与えてほしいところです。私は、この手の話題がちょっと苦手でして、「流星ワゴン」はそれほど良くはなかったです。でも、これは個人的感想でして、本の評価ではありませんから、それを誤解しないでください。
強くお勧めする本ではありませんが、ハマる人はハマるらしいです。