おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

ガリレオの苦悩


東野圭吾の「ガリレオの苦悩」は、テレビドラマや映画でも有名になった「探偵ガリレオシリーズ」の第4作です。単行本は2008年10月に出ました。5つの短編が収められており、そのタイトルはこのシリーズの特徴かと思いますが、面白い当て字が付けられています。

 第1章 落下る (おちる)

 第2章 操縦る (あやつる)

 第3章 密室る (とじる)

 第4章 指標す (しめす)

 第5章 撹乱す (みだす)

このシリーズの主人公はガリレオこと物理学者の湯川学です。テレビ、映画では、福山雅治が演じていましたね。彼は天才物理学者として、学問的な観点から事件のトリックを見破っていきます。著者の東野圭吾は大学の工学部電気工学科出身で、そういう経歴が作品に生かされているのでしょう。

 

僕は、この5つの作品の中で、第2章 操縦る と 第5章 撹乱す が良かったと思います。もちろん、他の3作品も良いのですが、犯人の心理とか動機とかが見事に書かれ、深められていると思いました。

 

今回は作品のあらすじは省略します。

 

実はもう次回に読む作品は手に入れています。「新参者」、これは昨年刊行されたもので、「このミステリーがすごい」の第1位に入っています。楽しみだなあ(^^)。