おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

ミルク



昨年アカデミー主演男優賞をとったショーン・ペンの「ミルク」を観ました。映画館で観たかったのですが、残念ながら近くの映画館で上映しなかったため観ることのできなかった作品です。

この映画は同性愛者の主人公、ハーヴィー・ミルクが同性愛者の権利を守るためサンフランシスコの市会議員に何度も立候補し、当選を勝ち取って活動する姿を描いたもので、実話に基づいています。日本の映画館であまり上映されなかったのは、同性愛者の権利問題が日本ではアメリカほど大きな社会問題になっておらず、この映画が受け入れられる素地がないと判断されたからでしょう。

僕がこの映画を観たいと思ったのは、主演のショーン・ペンを見たかったからです。彼の映画はこれが3本目で、「アイ・アム・サム」、「ミスティック・リバー」をすでに見ています。3本とも全く違うキャラクターです。日本の俳優はキャラクターが固定化している人が多いと思います。ショーン・ペンは全く逆で、これほど異なるキャラクターを演じ分けられるとは、アンビリーバブルです。また、この3つ全てでアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされ、そのうち2つでオスカーを勝ち取っています。

この映画はストーリーが地味で、いわゆる感動的なドラマではありません。しかし、映像には工夫があり、どちらかというと通好みの作品でしょう。また、日本とは違ったアメリカの社会事情を知ることのできる作品だと思います。