話題の映画インセプションを観ました。うーん、頭疲れた。現実離れした映像に、船酔いみたいになってしまった。これから観る人は注意してね。
監督はあの「ダークナイト」のクリストファー・ノーラン。主演レオナルド・ディカプリオ。それから渡辺謙が重要な役で出ています。彼は英語も上手ですね。さて、この映画のキーワードは「夢」です。複数の人間が夢を共有して、その中で駆け引きが進んでいきます。夢の中なので、現実離れしたこと、何でもOK。予告編を見ていただけば、そのあたりはよく判ると思います。見た後で冷静になって考えてみると、あのストーリーって、夢の部分だけでなく現実の部分もちょっと変だったんじゃないの?、と思いましたが、その辺には映画の重点は置かれていないのかも。オススメ度は「普通」ってところかな。何を目的として映画を観に行くのかによって良し悪しが違ってくると思います。
夢っていう言葉はよく使われる言葉であり、またその言葉の持つ意味も様々ありますが、その割に小説や映画で扱われる時には、型どおりのパターンになってしまっていたと思います。つまり、主人公が死ぬほど恐ろしい目にあったり、あるいは逆に信じられないような素敵な人と一緒になれたりするが、実はそれは夢の中のでき事でした、オシマイ。というパターンです。これに対し、インセプションは、現実の利益を得ようと積極的に夢の中に入り込んでそれを利用するという、これまでにないアイディアが光っています。今CG技術が進んでいますから、夢の中のでき事をリアルに(夢がリアルというのは変だけど)描くことができるようになりました。ですから今後もっと夢をいろいろな方法で扱って映画にすることができる時代になるんだと思います。もしかしたら、インセプションはそういう意味で歴史的作品になるかもしれません。