食堂かたつむり
久々の読書日記です。実はこの間もかなり読書は進んでいたのですが、どうも書きたいという気持ちになれなくて。読んでいた本はどれも良質のものなのですが、自分の今の気分と合わなかったのがその理由だったと思います。
さて、「食堂かたつむり」は2008年に書かれた小川糸さんの小説で、今年2010年に映画化されました。映画は観たかったのだけれど、残念、まだなのです。もう上映していないので、そのうちDVDで観るしかありませんね。今日は小説の筋には立ち入らないことにします。
食堂かたつむりのシェフ、倫子がこの物語の主人公です。当然ながら倫子は料理の腕前はプロ級です。そして、ここがポイントなんですが、彼女の料理はト・ク・ベ・ツなんです。何故そうなのか知りたい人は読んで下さい(注:僕は本屋の回し者じゃありませんよ・・・)。僕も料理は嫌いじゃありませんが、この本を読んでいると、チクチクと料理心を刺激されます。そして料理の幅広さと奥深さを感じさせてくれるのです。レシピがあるわけではないので、この小説を読んでも即料理ができるわけではありませんが、それよりももっと大事なものがこの本の根本にあるんだと思います。
話は変わりますが、最近Youtubeに料理ハウツーが沢山あることに気がつきました。例えば「オムレツ」で検索すると沢山の作り方動画が出てきます。見てみると簡単そうなので、試してみましたが、フライパンに卵がくっついて、(オムレツ+スクランブルエッグ)÷2=出来上がり、になってしまいました。倫子のようになるのは、永遠に無理のようです。