おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

バイバイ、ブラックバード



Bye Bye Blackbird」は、ジャズ音楽です。そして、この本のタイトルの由来です。

Pack up all my care and woe
Here I go, singing low
Bye bye blackbird

哀しみも苦しみも詰め込んで、
私は行く、低い歌声で
バイバイ、ブラックバード

本書を最後まで読んでみると、この歌詞と物語がオーバーラップしてきました。

この小説は、「ゆうびん小説」として書かれたそうです。応募者50人に郵便でこの小説が届けられます。この小説は6話からなるのですが、そのうちの1話から5話をそれぞれ50人に。計250人に送られたそうです。そして、最後に第6話を加え、まとめられたのがこの本です。

1話から5話までは、話の始まり方と展開が同じ形式で書かれています。また基本的なストーリーの枠組みも同じです。それがこの小説の面白いところです。「ゆうびん小説」を受けとった人は1話だけを受けとったわけですが、残りの4話についてもある程度想像がつくでしょう。では、その共通項は何かということ。それはここで書かない方が良いでしょう。読んで確かめてみて下さい。ただ、これだけは言えます。アリエナイ設定でビックリ
(@@)=3。お楽しみに。

第6話がまとめ編です。そこまで読まないと「Bye bye blackbird」フィーリングは判りません。「ゆうびん小説」読者もここが一番読みたかったはずです。

今まで色々な本を紹介し、通常その筋のヒント程度を導入として書いていたのですが、今回は何もなしで終わります。何故かというとそれを書いたら読む面白さが半分になってしまうからです。ぜひ「読んでお楽しみ」ください。