おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

俺たちは天使じゃない


1989年の映画です。DVDで観ました。

 

昨年「ミルク」でアカデミーをとったショーン・ペンが出演しています。主演はロバート・デ・ニーロ。一応コメディということになっていますが、なかなかスリリングなところもあり、味わいのある映画です。

 

ネッド(ロバート・デ・ニーロ)とジム(ショーン・ペン)は、囚人として懲役に服していたが、同じ刑務所にいた囚人ボブが死刑執行直前に脱走したところに居合わせ、命からがら脱獄に成功する。2人は道で偶然であった老婆に神父と勘違いされるが、その誤解は話が進むにつれ何倍にも膨れ上がって、2人は著名な神父ということになってしまった。教会でたくさんの神父を前に説教をすることになったジムは、なんとかその場を切り抜けるが、果たしてこのまま逃げ切れるのだろうか。唯一の頼みはこの町がカナダとの国境の町であること。カナダに逃げ切ればなんとかなるが、国境は警察の厳重な警備で固められている。厳しい状況に追い込まれた2人に、聖母マリア像の救いの手が・・・

 

単なるコメディーというだけではありません。ニセ神父のジムが民衆を前に行った説教はまさに感動的であり、映画を観ている人の心にも訴えが届くすばらしいものです。そういう心に響くものをあちこちに散りばめ、単なるコメディを超えた映画がこの「俺たちは天使じゃない」なのです。

 

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最近のアメリカ映画は、CG効果にばかり凝っていて、人間性が相対的に軽くなってしまっているように思います。「俺たちは天使じゃない」を見ると過去には人間をしっかり描いた映画が沢山あったんですよね。邦画の方がそういう点で最近は面白い。ハリウッドにももっと頑張って欲しいと思いますが・・・。