ノルウェイの森
映画「ノルウェイの森」を観てきました。昨年、この映画の原作である小説「ノルウェイの森」を読んだときに、これは絶対映画になると思っていたので、公開後すぐに観に行こうと思っていました。なかなかうまく時間が合わず、今日まで延び延びになっていました。
映画は原作のイメージ通りに作られていると思いました。元々印象的で、場面のイメージがすぐに頭に浮かんでくる小説でしたので、映像にしやすい部分もあったと思いますが、この映画では一層工夫されていると思いました。ちょっと残念だったのは黄色いレインコートが出てこなかったところです。僕はあれを映像で見たかったのでした。緑の草原の中に黄色のレインコートが点々とし、ゆっくり動き回る様子が映像として美しく表現できるのではないかと思っていたからです。
小説を読んでから映画を見ると、イメージと違って違和感を覚えることがままあります。今回は違和感はそれほどありませんでしたが、配役については、自分のイメージとだいぶ違いました。僕の直子のイメージはもっと弱々しいもので、菊池凛子のイメージではなかったのですが、彼女の演技はそれはそれで納得できるもので、ひとつの直子像を提供したものだと思います。役者の中では彼女の演技が一番良かったと思います。また、緑はもっと活発なキャラクターをイメージしていました。直子とは対照的キャラクターだと思っていたのですが、映画ではかなり両者のキャラクターが似ていたように思います。というか、女性のキャラクターは皆似ていました。そのお陰で映画のイメージを一貫した流れに出来ているのですが、もう少し違うアプローチもあって良かったのではと思いました。
この3日間で、4本(ヤマト、トロン、ハリポタ、ノルウェイの森)観ましたが、このノルウェイの森が一番良かったです。あらためて小説の方も読み直したくなりました。