RubyGemsはRubyのライブラリで、誰でも登録し、ダウンロードすることができます。 私は2つのGemを登録してあるので、ここで紹介したいと思います。 興味を持った方はぜひダウンロードして使ってみてください。 前提として、Rubyがインストールされていなければなりません。 OSは問いません。WindowsでもLinuxでも動きます(Macは手元にないので試していませんが、動くと思います)。
電卓プログラム
まず、s_calcというGemです。
これは関数電卓(scientific calculator)です。
インストールはgemコマンドで行います。
$ gem install s_calc
これには、2つの使い方があり、ひとつはコマンドとして、もうひとつはRubyのライブラリとしてです。
まず、コマンドとしてはcalcという名前で使います。
$ calc calc > 1+2*3 7 calc >q $
こんな感じです。
三角関数や、指数対数も使えます。
また、前回計算結果をvという変数に入れています。
$ calc calc > 1/2 0.5 calc > v+3 3.5 calc >q $
変数も使えます。変数はアルファベットのみからなります。
$ calc calc > abc=100 100 calc > abc*3 300 calc >q $
Rubyのライブラリとして使うときは
require "calc"として取り込むc = Calc.newなどとして、Calcクラスのインスタンスを生成するc.run("1+2*3")のように、計算式を引数にしてrunメソッドをコールすると、答えが返される
LaTeXのソースファイル管理
LaTeXで文書(とくに大きな文書)を作るための環境を整えるプログラムです。 インストールは
$ gem install lbt
でできます。
主な使い方は
lbt new ディレクトリ名で作られるディレクトリ下にソースファイルを書く- ソースファイルはLaTeX形式でもMarkdown形式でも良い。Markdownは拡張子
.mdとする。これはPandocでLaTeX形式に自動変換される sec1.texあるいはsec1.mdなどのファイル名でソースファイルを作るlbt buildでコンパイルをすると、PDFファイルができあがる
詳しくはGItHubにあるドキュメントを見てください。 自分の実感としては、ドキュメント作成が手軽になったと思います。