今日、Ubuntu 21.04にgtk4パッケージがあることに気づきました。 さっそくインストールして試しましたが、(当然ながら)ちゃんと動きます。 バージョンは4.0.3で最新ではありませんが。 (最新のgtk4安定版は4.3)。
$ pkg-config --modversion gtk4
4.0.3
パッケージのインストールはとても簡単で、次のようにタイプすれば良いです。
$ sudo apt-get install libgtk-4-bin libgtk-4-common libgtk-4-dev libgtk-4-doc
他のディストリビューションでは、Arch、Debian、Fedoraがgtk4をサポートしているようです。 Gtkのウェブサイトにそのことがでていました。
その他に、前回書いた
- Gnome OS
- Fedora 34 Beta
- openSUSE
の3つは、gtk4に加えて、Gnome 40デスクトップも動きます。
さて、話をもとにもどしましょう。 パッケージのgtk4の良いところは、Ubuntu自体との矛盾がないことです。 以前、Ubuntu 20.04LTSにソースからビルドしたgtk4を/usr/localにインストールして、システムがクラッシュしたことがありました。 開発中のライブラリを安易にシステムにインストールしては駄目だということを思い知らされました。 パッケージ版のgtk4は初めからシステムに入っていますし、また、開発したアプリを/usr/local/binにインストールしても大丈夫です。
逆に、パッケージ版の良くないところは、最新版ではないということです。 gtkが4.0から4.3になるまでに、バグフィックスと性能向上が行われてきました。 アプリ開発において、最新板でないと性能面で不十分だというケースもあるかと思います。
今後はどのlinuxディストリビューションもgtk4に移行するでしょう。 それにより、gtk4の開発が主流になることは必然の流れだと思われます。