おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

Kindle本の出版申請

Kindle本の出版申請


以前から書いていた「Gtk+3入門」という電子本ができあがったので、AmazonのKDPサイトで出版申請をしました。通常72時間の審査で問題なければ出版完了となります。内容はタイトルの通りなのですが、少し説明します。Gtk+はもともとはGimpというお絵かきソフト用のライブラリでした。C言語のライブラリです。それが他のアプリでも活用できるように一般化され、現在はバージョン3が安定版になっています。Gtk+3はLinuxでアプリケーションを作る有力なライブラリの1つとなっています。Gtk+の本は2000年前後にいくつか出版されましたが、当時のバージョンは1か2でした。それらの本ではバージョン3に対応できません。現状ではバージョン3の本はほとんどないと思います。

Kindle本の出版で何が一番大変だったか


一番大変だったのは、Kindleの電子本の形式であるmobi形式を作ることでした。といっても、直接mobiを作るのではなく、epub形式を作り、それをKindlegenというAmazonのアプリを使ってmobiに変換します。epubの勉強もしなければならなくて、それが大変でした。

今回使った方法は、
1 WNoteというウェブを使って、Markdownで書かれた文書をepubに変換してダウンロードする
2 Kindlegenでmobiに変換する
という方法でした。WNoteはRubyOnRailsで書かれたウェブ・アプリケーションですが、こちらの開発(epubサポートなど)をしてから、Kindle本の作成という順になり、WNoteの方も大変でした。これでWNoteが一段落したので、次回のKindle本を出すときはもっと簡単になると思います。

もっと別の方法は?


インターネットを見ると、でんでんコンバータというepubをつくるウェブサイトを使っている人が多そうです。また、KDP(Kindle Direct Publishing)のウェブを見ると、ワードで作ってKDPでHTMLに直してもらい、それを元にmobiにする方法もあるようです。

その他に苦労した点は


苦労というほどではないですが、出版申し込みはKDPというウェブサイトで行うのですが、結構入力項目がありました。名前、銀行口座、アメリカへの税の申告、などです。でもこれらは以前と比べると簡易になっているのだそうです。慣れなかったので、2時間位かかってしまいましたが、出版ということにかかる時間としては短いでしょう。

Kindle本の出版をしている人はすでにたくさんいますので、諸先輩がウェブで公開している情報が役に経つと思います。