関係者との互換性のため、Windowsでの作業が増えてきました。 しかし、WindowsはLinuxと比べツールが少なく、使い勝手がよくありません。 それを解消するための手段のひとつとして、Rubyをインストールすることにしました。
Rubyのウェブサイトからダウンロード
- Rubyのウェブサイトをブラウザで開き、「ダウンロード」ボタンをクリック
- 「Rubyのインストール方法」を見ると「Windowsマシンでは、RubyInstallerといったツールが使えます。」とある
- その文の中にある「RubyInstaller」をクリック
- 「RubyInstaller」という別サイトが開く
- 「Download」ボタンをクリック
- 「Ruby+Devkit 3.2.2-1 (x64)」をクリック=>ダウンロード開始(バージョンは2023/8/26時点)
- ダウンロードしたインストーラをダブルクリック。以下指示に従いインストールする
エディタのダウンロード
Rubyプログラムを書くためのエディタをインストールします。 私は、Visual Studio Codeをインストールすることにしました。 もちろん他のエディタ、例えばAtomなどでも良いと思います。
- Visual Studio Codeのウェブサイトをブラウザで開く
- 「Visual Studio Codeをダウンロードする」ボタンをクリック
- 「Windows」のボタンをクリック。別画面に遷移すると同時にダウンロードも行われる
- インストーラをダブルクリックして起動。以下指示に従う。私は「デスクトップにアイコンを作成」にもチェックを入れた
テスト
アプリケーションが動くかどうかテストします。 エディタを立ち上げ、次のプログラム「hello.rb」を作り、保存します。
print "Hello world.\n"
そのフォルダで右クリックし「ターミナルで開く」をクリック。 ターミナルが開き、そのカレント・フォルダがプログラムのあるフォルダになっています。 次のようにコマンドから入力します。 なお、プロンプトは、フォルダのパス名に「>」がついたものになりますが、以下では単に「>」のみとします。
> ruby hello.rb Hello world. >
Hello world.が表示されればRubyは動作しています。
Rubyのチュートリアル
Rubyの使い方については徒然なるままにRubyというチュートリアルを書いていますので参考にしてください。
BOMについて
WindowsでRubyプログラムを作るときに問題となるBOMについて書いておきます。 BOMは「Byte Order Mark」、すなわちバイト順を表すマークでファイルの先頭にあります。 このマークはバイト順だけでなく、Unicodeのどれを使うかも示しています。 「バイトオーダーマークの使用」を参考にしてください。
例えば端末から
> echo abc >test.rb >
とすると、ファイルの先頭に十進で「254, 255」というデータが入ります。 十六進では「FE, FF」です。 これが表すのは、UTF-16でビッグエンディアンの形式でデータが表されるということです。 RubyはBOM無しのUTF-8をプログラムのエンコーディングとしているので、test.rbを実行するとエラーになります。
以上から、Rubyのプログラムを作るときにはBOM無しのUTF-8を出力するようエディタを設定しておいてください。 VSCodeはデフォルトでそのようになっています。 ただし、BOM付きのファイルを読み込んで編集する場合は、上書き保存も同じBOMつきになります。 ですから、最初からVSCodeでファイルを作成することをお勧めします。
このエラーは見た目には良く分からないので、対策を立てにくいものです。