地図
翌日はバンテアイ・スレイの見学でした。バンテアイは砦、スレイは女の意味で、それを合わせると「女の砦」という意味になります。この寺院を作ったのは王様ではなく、王様の先生(王師)でした。この遺跡も人がいなくなってから荒れ果ててジャングルになっていたのを、1914年にフランス人が発見し、木を焼き払って復旧したものです。修復にはセメントと鉄筋が使われたので、現在もその修復跡が分かります。東向きの寺院なので観光ツアーは午前中に組まれることがほとんどです。駐車場付近に地図の看板がありました。中央やや左側がアンコール・トム、アンコール・ワットなどの遺跡群です。バンテアイ・スレイは右上のマップの角のところになります。グーグルマップで調べたところ、シェムリアップの街から約35キロ、車で30分くらいかかる、とありましたが、実際には1時間くらいかかったように思います。

参道とシヴァリンガ
これは参道の写真です。道の両側にある石柱はリンガです。リンガというのは、男根です。私はヒンドゥー教のことは良く分からないので、インターネットで調べてみました。それによると、ヒンドゥー教のシヴァ信仰では、この世の中はシヴァ神(破壊の神)が女性と性交したことによって生まれたとされています。そしてリンガ(男根)はシヴァ神のシンボルとしてヒンドゥー教寺院に祭られています。仏教にはリンガはありません。ですから、リンガが祭られているかどうかでヒンドゥー教寺院かどうかの区別がつきます。ガイドさんの話では、このリンガにラワンの樹液を塗って燃やし、ランプのようにしていたとのことです。
