おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

アンコール遺跡群訪問記(11 バンテアイ・スレイ)

地図

翌日はバンテアイ・スレイの見学でした。バンテアイは砦、スレイは女の意味で、それを合わせると「女の砦」という意味になります。この寺院を作ったのは王様ではなく、王様の先生(王師)でした。この遺跡も人がいなくなってから荒れ果ててジャングルになっていたのを、1914年にフランス人が発見し、木を焼き払って復旧したものです。修復にはセメントと鉄筋が使われたので、現在もその修復跡が分かります。東向きの寺院なので観光ツアーは午前中に組まれることがほとんどです。
駐車場付近に地図の看板がありました。中央やや左側がアンコール・トム、アンコール・ワットなどの遺跡群です。バンテアイ・スレイは右上のマップの角のところになります。グーグルマップで調べたところ、シェムリアップの街から約35キロ、車で30分くらいかかる、とありましたが、実際には1時間くらいかかったように思います。

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寺院の外観

遺跡の回りは堀になっています。その外側の小道から撮った写真です。このように敷地の外側が塀で囲まれ、寺院はその中にあります。入り口への参道が右側に少しだけですが見えます。

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参道とシヴァリンガ

これは参道の写真です。道の両側にある石柱はリンガです。リンガというのは、男根です。私はヒンドゥー教のことは良く分からないので、インターネットで調べてみました。それによると、ヒンドゥー教のシヴァ信仰では、この世の中はシヴァ神(破壊の神)が女性と性交したことによって生まれたとされています。そしてリンガ(男根)はシヴァ神のシンボルとしてヒンドゥー教寺院に祭られています。仏教にはリンガはありません。ですから、リンガが祭られているかどうかでヒンドゥー教寺院かどうかの区別がつきます。
ガイドさんの話では、このリンガにラワンの樹液を塗って燃やし、ランプのようにしていたとのことです。

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サンスクリット語の碑文

入口に文字の書かれた碑がありました。ガイドさんの話では、サンスクリット語の碑文だそうです。サンスクリット語は古いインド、東南アジアの言葉です。

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