おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

アンコール遺跡群訪問記(5 ピミアナカス)

バプーオン遺跡

バイヨン寺院の北西にバプーオン遺跡があります。寺院までの参道は空中参道となっていて面白いものです。

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寺院は現在(2011年3月中旬)修復中で中を見ることはできませんでした。修復はフランスの支援を得て1992年から行われているということです。バプーオンは隠すという意味だそうです。名前の由来をインターネットで調べてみました。

昔、カンボジアとシャムという国がありました。この2つの国に戦争が起こり、シャムはカンボジアに大軍を送りました。その時カンボジアの王妃が自分の子供をこの寺院に隠したそうです。それがパブーオン(隠す、あるいは隠し子)と遺跡の名をつけた由来だそうです。ただし、遺跡の名前は後世に付けられたもので、当時の名前ではありません。

ピミアナカス寺院

この寺院は11世紀中頃に建てられたとガイドさんが話していました。(インターネットでいろいろ調べてみると、11世紀初頭とありましたが・・・)。ヒンドゥー教の寺院だそうです。煉瓦色でしたが、この寺院に焼き煉瓦は使われていない、ラテライトという石で造られているということです。正面に見える階段は下が広く、上が狭くなっています。これは遠近法の応用で、実際よりも階段の上が遠くに見えるようになっています。この寺院は「天上の宮殿」とも呼ばれているように、階段の上は天国だと考えられていたのではないでしょうか。

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この寺院の前には王宮がありましたが、王宮は木造だったので、現在は残っていません。アンコールの遺跡は、12世紀頃までに造られたもので、それらは焼き煉瓦、砂岩、ラテライトで造られていて、焼き煉瓦については1000年位までに作られた古い遺跡で用いられていたそうです。12世紀を過ぎると木造に移行し、木造家屋は現在は残っていない様です。
このピミアナカス寺院を含む王宮は、ラテライトの塀で囲まれていました。その地図が看板になっています。

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ガイドさんが指示棒で指しているのが現在地、王宮のあったところです。黒い四角が王宮を囲っていた塀。その下の小さい四角がバプーオン寺院です、

ライ王のテラス、象のテラス

王宮を出て、東側の道路沿いにライ王のテラス、像のテラスがあります。余談ですが、カンボジアの3月の気候は、日本の真夏並みで、その猛烈な日差しにやられてしまい、象のテラスあたりでは、ガイドさんの話をあまり良く覚えていません。今写真を見てみると、面白い遺跡だと思いますが、見学当時は、早くバスに乗って冷房のある所で昼食にしたいということばかりが頭に浮かんで、見学どころではありませんでした。

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ここまでで、アンコール・トムの見学は終わりです。午前半日の見学で、主要なところは見ましたが、見ることのできなかった遺跡もありますし、見学したところも時間に余裕があればもっと良かったと思いました。パック旅行では、どうしてもこのように忙しくなってしまうと思います。