これは、当時の兵士を描いたものだと思います。手に槍を持っています。おそらく船に乗って水上での戦いをしているところだと思われます。撮影時、影が出来てしまいましたので、ちょっと見にくくなってしまいました。
この当時の戦いは水上での戦いだったようで、戦で敵にやられ、水中に落とされた兵士がワニに食べられています。カンボジアは熱帯ですので、当時はジャングルがあり、川にはワニが棲んでいたのでしょう。
これは、闘犬の模様を描いたものだと思われます。この他に闘鶏を表した彫刻もありました。こういうことが人々の娯楽であったのでしょう。
これは、将棋(チェス)をしているところです。日本の将棋の駒よりも大きいので、どちらかというとチェスの駒のようなものでやっていたのでしょう。
これは、宴会の準備、あるいは食事の準備をしているところだと思います。左側は豚の丸煮あるいは丸揚げでしょうか。大きな鍋を火にかけ、手足を縛った豚(?)を入れようとしています。中央は、稲の脱穀をしているのでしょうか?専門家に聞けば正確なことが分かると思いますが、今の私には想像で書くしかありません。
しかし、素人が見ても大変面白いものです。また、かなり大きな範囲に渡って彫刻が施されているので、じっくり見るとかなり時間がかかります。他の寺院にも彫刻はありますが、当時の実社会の様子を表しているのは、この寺院の特徴です。アンコール・ワットの寺院にも彫刻がありますが、内容は全く違います。