バンテアイ・スレイの彫刻
バンテアイ・スレイの遺跡は、ピンク色の砂岩とラテライトで作られています。回廊の屋根などは煉瓦だったそうですが現在は残っていません。建物の彫刻は3cmから15cmの彫りの深さで、その彫刻はアンコール・ワット、アンコール・トムより古い時代のものですが、大変美しく人気があります。この遺跡は石切場までが近かったそうで(20kmくらい)1年間位で造られたということです(ガイドさんの話)。この写真は、門の上に刻まれた彫刻です。ピンク、黒など、色が何段かに別れてしまっています。
この彫刻は神様が象に聖水をかけてもらっているところです。
これは有名な彫刻です。中央で踊っているのはシヴァ神です。左側にいるのは女の子で、世界一美しいお姫様でした。ところがこの女性を巡って男たちが争い、戦争になりました。それを悲しんだお姫様はシヴァ神(破壊の神)に自分の美しさを壊してくれと頼みました。右側に男の人が太鼓を叩いています。それに合わせてシヴァ神が踊り、女性の美貌を破壊してしまいました。女性は乳が垂れ下がり、胸は骨が見えるほど醜くなってしまいました。以上はガイドさんの話です。
インターネットを見ると、詳しくいろいろ書かれています。太鼓を叩いているのは、雷神インドラ神、女性はカリーカラミヤという王妃だということです。
これも有名な彫刻です。上にいるのがシヴァ神で、瞑想しているところです。ところが、これを邪魔しようと下にいるラーヴァナ(頭が10、手が20あるという魔物)が山を揺らしています。