ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読みました。初版の発行が2007年11月30日ですから、一昨年になります。ですから、もう読んでしまった方も多いのではないでしょうか。最近伊坂幸太郎の「重力ピエロ」が映画化され、そちらの小説を読んだのに続いて、この本を読みました。私としては、ゴールデンスランバーの方が面白かったです。ゴールデンスラバーはビートルズのアルバム「アビーロード」に出てくる曲で、ビートルズの解散を止めようとポールマッカートニーがアルバムに収録したと、この本に書かれています。そのことと、主人公が大学時代の4人組を思いだし、懐かしむ場面とがオーバーラップして物語の一部を構成しています。
物語は、首相暗殺の濡れ衣を着せられた主人公が逃亡者となり、異常な警察の追跡を躱していくサスペンスものです。ケネディ大統領の暗殺事件がモデルになっています。特徴のあるキャラクタを持った登場人物があちこちに配置されストーリーの展開も面白く、楽しめる作品でした。
