おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い




レイトショーで観てきました。良い映画ですね。

9.11で父親(トム・ハンクス)を失った少年オリバー(トーマス・ホーン)の視点で映画が展開されていきます。父の遺品を調べていたオリバーは不注意から花瓶を割ってしまいましたが、その中から鍵の入った封筒が出てきたのです。父を失った悲しみと苦しみ、自分自身への責めの気持ちから、少年はその鍵に合う錠を探し続けます。それは簡単ではなく、長い探索となりました。彼が尋ね歩く中で出会った人々との触れ合い、そして時間の経過が彼の心にもたらす変化が丁寧に描かれています。9.11に限らないと思いますが、父との別れを受け入れられるようになるにはそれなりの時間と作業が必要なのでしょう。

さて、私もこの4月から職場が変わるので、映画の事情とは違いますが、親しい方々と別れることになります。この何日かは心が落ち着きません。別れに際してどのようなことをしたら良いかとか、あるいはしない方が良いかなどと考え込んでしまったり、心が沈んでしまってため息がでたり、オリバーほどではないけれど、普通でない状態が続いています。おそらく今の職場の人にはもうほとんど会うことがなくなると思うので、転勤を後悔するばかりです。もっともそんなことは口にはできないので、普通の振りをしながら、こうしてブログに書いている訳ですが・・・。自分も気持ちの整理がつくにはある程度の時間が必要なようです。

映画のレビューというよりは、自分の話になってしまいました。日記だから、まあいいか。