おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

模倣犯




 宮部みゆきの「模倣犯」を読みました。この本は、今から8年前の2001年3月に出版されています。すでに読んだ、という人も多いでしょう。映画化もされています。原作ファンには不評だったようですが・・・。上下合わせて1400ページにおよぶ長編です。

事件は、公園に捨てられていた、切断された右腕が発見されるところから始まる。警察の調べによると、この右腕は若い女性の死体から切り取られたものだった。ところが、これは氷山の一角で、事件は連続女性殺害事件へと発展していく。その過程で、犯人はマスコミに電話をかけ、操作を撹乱し、警察を弄ぶ。事件は意外な方向に進むが、更にその先に次の展開が待っている・・・。1400ページという長編だが、スピーディーで意外性のある展開は、読者に物語の長さを全然感じさせない。

この本を読んで特に気に入ったのは、登場人物のキャラクターの設定と描写が実に見事だということです。これはそのまま映画になるな、と思いました。事実、映画化されたんですけれども、元々映画にしやすい小説だったと思います。

ネタバレになっちゃうんで、この位しか書けません。あとは、小説を読んでください。読んだら、ぜひ感想をコメントにしてね(^^)。