風が強く吹いている
劇場で観たかったのに逃してしまった「風が強く吹いている」をDVDで観ました。Yahoo!映画の評価は4.28と高得点を得ています。原作は三浦しをんの同名の小説です。既に小説は読んでいました。映画のストーリーは原作に忠実に作られています。
寛政大学陸上部は休眠状態だったが、ハイジがカケルを半ば詐欺のようにして入部させてから、活動を再開する。いよいよ10人揃い、箱根駅伝を目指すことができるとハイジは大喜び。しかし、実績のない者がメンバーのほとんどを占めるチームが、果たして箱根駅伝に出ることができるのだろうか?可能性を信じてひたむきに一つのことに打ち込めるのは青春の特権である。彼らも箱根の山を目指し青春の炎を燃やし始めた。そして・・・
この映画を観た人にはぜひ原作も読んで欲しいと思います。映画も良いのですが、原作のすべてを映像にするのはその長さからして無理なのです。なにしろ510ページもの長編ですから。
さて、この物語の良さはどこにあるのだろうかと考えてみました。走るということへのひたむきさが感動を呼ぶのだろうか?それだけだったら、題材は駅伝でなくても、個人種目でも良いわけです。主人公のキャラクターが共感を呼ぶのだろうか?それもあるかもしれないけれど、むしろ脇役たちのキャラクターの方が個性的で面白いとも思う。そうこういろいろ考えて、消去法でいき、最後にたどり着いたのはチームワークの素晴らしさではないかと思いました。10人はそれぞれ個性的で、ある意味バラバラです。それが箱根という目標でひとつになった。お互いを違う個性として認めながらも信頼しあうことができた。そういうチームワークの素晴らしさを表現できたところにこの物語の魅力があるのではないかと思います。もちろん、人それぞれ楽しみ方があるので、これを押し付けるつもりはありません。
この映画を観た方、小説を読んだ方、ぜひともコメントいただけませんか?