おもこん

おもこんは「思いつくままにコンピュターの話し」の省略形です

沈まぬ太陽


映画「沈まぬ太陽」を観てきました。午後9時からのレイトショーです。3時間22分の長時間作品で、間に10分の休憩が入ります。終了は0時32分でした。なんと、観客は私一人。(@O@)・・・。今までレイトショーでは、4,5人ということはあったのですが、たった一人というのは初めてでした。

 

すでに原作は読んでいたので、原作と比較しながらの鑑賞となりました。原作はハードカバーで5巻の長編ですから、全部を映像にするのはとても無理です。ですから、製作者としては、どこを取り入れて、どこを削るかは腕の見せ所です。自分が見たところでは、原作をなるべく映像にしようと欲張って、ひとつひとつのパーツが離れ離れになって、関連が判り難いように思いました。原作を読んでいれば判るのですが、初めて観た人はどう感じるでしょうか?

 

この映画に出てくる「国民航空」はもちろん日本航空がモデルになっており、事実に基づいたフィクションという構成になっているのですが、日本航空としては「沈まぬ太陽」が日本航空経営陣に批判的な内容となっているため、映画に対立的な立場を取っています。そのためか、飛行機のシーンはCGになっていて、不自然な映像になっているのは残念です。最近は、経営破綻が問題になったり、困難の山積している日本航空ですが、諸々の問題を克服して、再生して欲しいものです。

 

映画をご覧になった方には、是非とも原作をお読みになることをお勧めします。原作が大部であるので、より詳しいですし感動も2度味わえると思います。