マーガレット・サッチャー

「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を観ました。鉄の女と呼ばれた筋金入りの保守党の英国首相。彼女が首相だったのは１０年以上前のことになります。鉄の女のニックネーム（？）の通り自身の主張を決して曲げない強い政治家のイメージがありました。この映画でも彼女が信念の人であったことは、その通りに描かれています。そしてそれこそが彼女の魅力であり、絶え間なく続く戦い（それは労働党との戦いだけではなく、男性の城であった政治世界に挑戦する女性の戦いや保守党内部での戦いも含まれます）の中で悩み、傷つきながらも、主張と決断を繰り返した生身の人間の生き様が丁寧に描かれています。しかし、そのサッチャー女史も近年認知症を患い、かつての面影をわずかに残しながらも、自分自身の変化に慄き、自信を失っていく様子が暗示されて、映画は終わっていきます。

この映画では、何といってもアカデミー賞主演女優賞を取ったメリル・ストリープの演技が光ります。Yahoo!映画の評価も３．８６と高得点。お勧めの映画です。